人気ブログランキング | 話題のタグを見る

感想文と日常。


by catrock
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
またまたどうでもいい話からだけど、常盤貴子はgreatful deadがフェイバリットらしいんだけど、greatful deadはちょっとロックをかじれば必ず当たるバンドで、大学生の頃「なぜこのバンドはライブ盤が名盤とされているのだろう?」なんて、その手の本を読みながら思ったりもした。実際『live dead』って作品は素晴らしい作品のようだし(聴いていない、聴かなきゃいけない)、当時からライブバンドとして高い評価を得ていたんだろう。そんな常盤さんは、2月4日のライブに参加したんだろうか・・・「宇宙最高のライブバンド」と称されるMY MORNING JACKETの評判はお耳に入っているだろうし、好みの方向なんじゃないかと推測するんだけど。ちなみに、ピーター・バラカン風な人は来ていた(確認できていないが)。
MY MORNING JACKET JAPAN TOUR 2009 @ duo MUSIC EXCHANGE _c0110466_2354568.jpg

カメラ撮影OKのはずなのに、会場アナウンスでは禁止・・・意味がわからない。僕あたりは小心者なので、カメラを引っ込めてしまったが、撮っている人は沢山いた。あの素晴らしいライブを再見出来るのがとても楽しみだ(結構あがってきている)。Tシャツを速攻買って(なぜか丈が長い)見やすい場所を確保。DUOは、ちょっとでもずれるとデカイ柱のために全く見えなくなる可能性があるので、いつも以上に石になり本を読みながらその時を待つ。会場は満員、男女比は男が7割以上って感じだろうか。 年齢層は高め、25歳から45歳近くまでいるような感じはあった。そういう客層のライブは、非常に良いと思う。「自分が一番年上か・・・」なんて思うライブは、あまり居心地良くないし。なんか良いでしょ、いろんな年代の人が同じ音楽で楽しみ様はさ。

MY MORNING JACKETのCDは二枚しか持っていなかったんだけど、とても好きな作品。そしてそのライブは、スピリチュアライズドと同じくらい最高のライブだった!。二枚しか持っていなかったけど、7割方知っている曲だったので楽しめた。いや、彼らのライブの場合は、音源を知らないくても楽しめると思う。「宇宙最高のライブバンド」に相応しい演奏は、ちょっとその辺のバンドとか比べ物にならないくらい、レベルが高い演奏だったと思う。口をあけながら長髪かき乱して叩くドラムのリズム(?)は、僕には「あれ、もしかしてメタル出身?」なんて思うところがあった。その様相はCDを聴いただけではまったく感じなかったんだけど、前半はどちらかといえばCDに忠実な感じで、中盤・後半は、間奏などでの自由なアンサンブルで、激しく重厚で迫力のある演奏をしていたし、ヘッド・バンキングが必要かと思わせるメタルのような鋭角な演奏も披露していて、「やっぱりそうなんだ」とほくそえんだりもした。けど、アコーステック・ギターとスライド・ギターの心地よい揺らぎで荒野の夕日を感じれる哀愁のある曲、また完全に涙腺がイカレタ「Thank You Too! 」のような美しい曲も、モジャモジャ頭の男クサイ兄貴が披露してくれた。

なんて言うんだろ、とてもタイトな演奏で隙がない感じ、バンドとして完成度が非常に高い。だからと言って堅苦しくなく、CDとは違う激しく自由な演奏を聴かせてくれる。そして、勢いで押すのではなく繊細なところもあって、彼らのバラード(?)はとても哀愁を感じれ、ついつい浸ってしまい、終いには涙を誘われる。そのコンビネーションはとても素晴らしいと思うな。日頃歪んでいる音かばり聴いているせいか、MY MORNING JACKETのライブは、妙な開放感を感じた。しっかし、あのアンサンブルは素晴らしかったな~、こういうのをライブバンドって言うんだなと思ったよ。

2時間半近くの、体に痺れるほどの音圧と衝動を感じれた、熱いライブだった。良いバンドは、言い訳もしないし、撮れるんなら撮ればなんだな・・・それだけの自信と説得力を持ち合わせているからだろう。今年のベスト3に入るライブには間違いない。
# by catrock | 2009-02-06 23:53 | ライブ
セドリック・クラピッシュ『 PARIS(パリ) 』_c0110466_01244.jpg♦セドリック・クラピッシュ監督・脚本、ロマン・デュリス / ジュリエット・ビノシュ / ファブリス・ルキーニ 出演、2009年上映作品『PARIS(パリ) 』 (仏)★★★。
オフィシャルサイト

なんだったのか、あの映画は・・・。セドリック・クラピッシュ監督の作風が、このようであるってことは重々理解はしているんだけど。この群像劇の焦点は・・・。例えば、病気で余命宣告されている人が出てくる。そこから孤独感や悲しみは感じれない。それは、この監督が求めていることが、人とのつながりの中において、人生のありようを見つめているからじゃないかと思う。正直、それは僕から遠いところにあって、僕はやはりカウリスマキの世界が好きだなと思った。だってさ、人といることで、逆に大きな孤独を感じる場合だってあると思う。だから、僕にはあまり引っかかることがなかった。決して嫌いな監督ではないんだけど、今作はちょっとって感じ。はたして、余命わすがな男性を据えた意味はあるんだろうかな。生き方の多様性ってことではあると思うけど、でも蔑ろにしているような気はする・・・だって、死が見えれば、誰だってそれが気になるもん。

面白かったのは、中年男の恋愛観。一人は若い娘にぞっこんになり、もう一人は同世代の女性に魅かれる。方や独身とか知的でテレビの仕事もやっているって背景はあるだろうけど、むしろ僕が40歳くらいの恋愛模様をイメージするとすると、後者の方が親近感があって、きっと恋愛とかよりはパートナー的な意味合いを感じたからだろうな。疲れるじゃないかと思う、いい年こいて若い娘相手にしても。それよりは、波長というか都合というか、そういうので判断するのは、とても賢いと思う。ただ、人と人とのつながりだったり、恋する大切さを、鋭い目線で独特のつなぎで映画にしているのはわかるけど、だからこそそれぞれが軽くなってやしないかと思ってしまうし、また僕の思った結論が、さほど目新しくない映画と思ってしまったところもあったな。

あの中で僕が自分と近いと思ったのは・・・いないな。なんかそこまで恋愛とかヤルことにガツガツしてないや。なきゃないで良いし、現状楽しいし。でもそれがフランス人、パリに住む人の元気の元気の素なんだろう。移民の問題を出すなら、もう少し丁寧にやった方が良いと思う。
# by catrock | 2009-02-02 23:56 | 映画